セミナー情報

第64回ICTE情報教育セミナー in 札幌
ソーシャル・ハンズオン「ライブしちゃう授業デザイン」
―情報モラル・言語活動・観点別評価を巡って―

唐突ですが,普通の研究会では授業実践の発表が行われることが多いですよね。話す側からすれば,これまでの試行錯誤を成果としてまとめ,熱意を持って伝えようとしているのですが,聴く側は果たしてどうでしょう。「そんなことはもうやってるよ」から始まり,「ほんとうにそれで成果が挙がったのかな?」「最初からそんなにうまくなんかいかないよ!」などなど。挙げ句の果てには「あんたの学校だからそんなこと(実践)ができるんでしょ…」みたいな反応もチラホラ。

伝える側と受け取る側とで気持ちがすれ違う,そんな悲しいことになる原因はどこにあるのでしょう。思うにその原因は,できあがった授業とそれがうまくいった結果しか示されていないことや,その授業がどのように生まれて成長してきたのかというプロセスがまったく見えていないところにあるのではないでしょうか。プロセスこそが面白いのに!

そこで今回のセミナーでは,そうした引っかかりを解消すべく,授業の誕生から実践に至るまでのプロセスをライブで楽しみながら,そこに参加者からのダイレクトな突っ込みをソーシャルに注入しつつ,寄って集ってとびきりの授業モデルに育ててみようということをやってみます。

扱う授業のテーマもいろいろ考えてみました。「学習目標に準拠した観点別学習状況の評価」「SNSにおける情報モラルの在り方」「言語活動を取り入れた授業」など,取り組まなければならない重要なことは数多くあります。しかし,これらはどれもがとても魅力的であり,三つを並べてしまうとどれを選んでよいのか分からないというトリレンマ。えいっ!と結局大胆に,無理を承知でこれらをまとめて取り扱ってみようということにしました。それがタイトル!

カッコよく収まることは想定もしていませんし,たぶんそれほどうまくもいかないでしょう。それでも,きっと楽しい時間を過ごせることは請け合いです。(奥村稔)


日時 平成27(2015)年1月10日(土)13:00~17:00
会場 北海道札幌北高等学校
  アクセスマップ
〒001-0025 札幌市北区北25条西11丁目
札幌市営地下鉄南北線「北24条」駅より徒歩15分
主催 情報コミュニケーション教育研究会(ICTE)
後援 北海道教育委員会,札幌市教育委員会
資料代 1,000円(ICTE会員は無料)
※当日のご入会も承ります(年会費2,000円)
対象 情報教育関係の小・中・高等学校・大学の教職員,大学・大学院の学生
定員 40名(定員になり次第,受付を終了させていただきます)
プログラム
12:30- 受付開始
13:00-13:30 開会・趣旨説明

  奥村 稔(北海道札幌北高等学校教諭)

13:30-16:50 ○ソーシャル・ハンズオン「ライブしちゃう授業デザイン」
 ―情報モラル・言語活動・観点別評価を巡って―

(1)Aさんが,SNSを利用する際の心構えや態度を情報モラルとして扱おうとする授業モデルを提示します。この段階では,まだまだ不完全な授業モデルです。

(2)Aさんのモデルに対してBさんが質問役となり,Aさんとの質疑を繰り返します。Aさんはその場で頭をフル回転させて回答。授業モデルを成長させるプロセス「こねくり回し」が続きます。

(3)さらに,「こねくり回し」に参加者も係わります。会場内に構築したソーシャルメディアを利用して,コメントやメッセージを共有します。

(4)Cさんはソーシャルストリームから上手にポイントを拾い上げて,AさんとBさんにフィードバックします。このように参加者からの言語活動や観点別評価についてのアイディアも汲み上げながら,さらに内容を深めていきます。

(5)最後には,みんなの力が結集した「とりあえずの授業モデル完成形」を手に入れることになります。このように,今回は授業創りのライブ中継に参加者も強く関与しながら授業を手作りしてしまおうという,いわば「ソーシャル・ハンズオン・ライブ」に挑戦します。

 Aさん 古澤正三(札幌北斗高等学校教諭)
 Bさん 奥村 稔(北海道札幌北高等学校教諭)
 Cさん 前田健太朗(北海道帯広緑陽高等学校教諭)
16:50-17:00 閉会


申込・問合せ先

○情報コミュニケーション教育研究会事務局
 〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-12-1 記録映画社ビル4階
 E-mail:icte@icte.net(アットマークは半角) URL:http://www.icte.net/
 FAX:03-3389-4395

※定員に達しましたので申込を締め切りました。たくさんのお申込み誠にありがとうございます。セミナー会場にてお待ちしております。