セミナー情報

第47回ICTE情報教育セミナー in 札幌
―「考え,討議し,発表し合う活動」の体験から見えること―

新学習指導要領が告示されました。「高等学校学習指導要領解説(情報編)」はまだ公開されてはいません(平成21年11月現在)が,すでに数多くの解説資料が公開されていますので,何がどのように変わったか,そしてそれらの意義については理解が進んでいることと思われます。しかし,情報Aの内容はこれからどのように取り扱えばよいのか,新しい二つの科目はどのような観点から選択するべきなのか,焦点が絞られた両科目をどの程度まで掘り下げて扱うべきなのか。研究を深めつつ,あらかじめ準備をしておかなければならないことは,決して少なくはありません。

そうした中で,具体的な学習活動の記述に注目すると,共通教科「情報」では,「生徒が主体的に考え,討議し,発表し合うなどの活動」を取り入れることが求められています。そこで,今回のセミナーでは,私たち自らがこうしたプロセスを体験することを通して,授業をデザインするときに役立つノウハウを発見できないものだろうかと考え,プログラムを組み立てました。

もしかしたら,敷居が高く感じられる研究会かもしれません。しかし,グループ単位での活動やそれらの交流を通して多くの仲間たちと顔見知りになり,これからのさまざまな場面で意見交換や相互研究ができるようになること,これが一番の財産になるのだと思います。

これまでで一番刺激的で,そして年の初めにふさわしい(少なくとも今年一年は)忘れられない研究会になることを信じて,みなさんをお誘い致します。多様な視点や価値観は,多くの参加者からしか得ることはできません。情報科の教員に限らない内容も多く含んでおりますので,どうかお友達もたくさんお誘い合わせの上,ご参加いただきますようお願い致します。


日時 平成22(2010)年1月8日(金)13:00~17:00
会場 小樽商科大学札幌サテライト(sapporo55ビル3階)
  アクセスマップ

〒060-0005 札幌市中央区北5条西5丁目7番地 sapporo55ビル3階
  JR札幌駅より徒歩2分
主催 情報コミュニケーション教育研究会
後援 北海道教育委員会,札幌市教育委員会
資料代 1,000円
対象 情報教育に関心のある小・中・高等学校・大学の教職員,大学・大学院の学生
定員 60名(定員になり次第,受付を終了させていただきます)
プログラム
12:30- 受付開始
13:00-14:30 「授業へのコメント力を鍛える」
  ―1つ以上,3つまでのコメントを絞り出す!―


  実践報告提供者
  澤田大輝(北海道阿寒高等学校教諭)
  五島 創(北海道訓子府高等学校教諭)
  前田健太朗(北海道帯広緑陽高等学校教諭)

このセッションでは,コメント力を鍛えます。実践授業の発表に対して,「質問したいこと」「参考になったこと」「提案したいこと」のそれぞれを参加者が主体的に考え,グループとして討論してまとめたものを発表し合います。その経験を通して,授業を鍛える手法の獲得も視野に入れます。

14:30-14:45 休憩(15分)
14:45-16:45 「新情報科,大ディベート大会」
  ―あなたは「情報の科学」派?それとも「社会と情報」派?―


  コーディネータ
  奥村 稔(札幌北高等学校教諭)

このセッションでは,ロジカルでクリティカルな思考と,問題解決に向けた判断力を鍛えます。まず,新しい二つの科目の特徴に関する資料提供とレクチャーを行い,その後,グループごとに科目陣営に分かれてディベートの対戦を行います。立論・質問・反駁のそれぞれにおいては,グループとして内容を討議しまとめます。そのときに対戦していないグループは判定役になります。

16:45-17:00 まとめ・閉会

申込・問合せ先

○情報コミュニケーション教育研究会事務局
 〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-12-1 記録映画社ビル4階
 E-mail:icte@icte.net(アットマークは半角) URL:http://www.icte.net/
 FAX:03-3389-4395