第42回ICTE情報教育セミナー in 札幌
―情報科教員の持っていたい好奇心と,それを満たすノウハウの共有―
「社会の情報化に主体的に対応する能力の育成」を目標に掲げる教科「情報」ですが,その社会の情報化の進展についていくことさえも,なかなか骨の折れることであるという実感がわたしたちにはあります。
情報化の進展に対応するには,情報技術の理解や習得のみならず,そのことから派生する世界のグローバル化や社会構造の変化,価値観の多様化などを注意深くリサーチし続けなくてはなりません。なぜなら,「情報」という教科は,今ある社会そのものをスタティックに理解するのではなくて,社会がどのように変化していくかを「情報」という観点からダイナミックに捉え,より良い社会に向けて自らが主体的,自律的に行動するためのものだからです。
そこで,今回のセミナーでは,私たち情報科教員が持っていなければならない探究的な好奇心とはいったいどのようなものであるかを考え,それを満たすための情報収集とはどのような活動であるのかを,授業にも役立つ具体的なスキルとして取り上げてみたいと思います。
有為な情報ソースを掘り起こす必要性に加えて,情報収集は日常的に行われなければならないものです。そのため,情報収集のルーチンワーク化にICTを有効に活用する方法などについても,考えたいと思います。セミナーの最終的な目標は,参加者各自のリソースとメソッドを共有し,持続する好奇心を満たし,情報科教員としての資質向上を目指すことにおきたいと思います。
これまであまり試みられなかった情報収集の方法そのものの共有を目指したワークショップは,きっとみなさんの日常業務を効率化し,よりよい授業を行うための基盤を作ってくれるものと思われます。共有するアイディアの幅を広げるためにも,どうぞお誘いあわせの上,多くの先生方にご参加いただければと思います。
日時 |
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平成21(2009)年1月9日(金)11:00~16:00 |
会場 |
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小樽商科大学札幌サテライト 〒060-0005 北海道札幌市中央区北5条西5丁目7番地 sapporo55ビル3階 |
主催 |
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情報コミュニケーション教育研究会 |
後援 |
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北海道教育委員会,札幌市教育委員会 |
資料代 |
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1,000円 |
対象 |
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情報教育関係の小・中・高等学校・大学の教職員,大学・大学院の学生 |
定員 |
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60名(定員になり次第,受付を終了させていただきます) |
プログラム
10:30- |
受付開始 |
11:00-11:10 |
開会挨拶・趣旨説明
奥村 稔(北海道札幌北高等学校教諭)
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11:10-11:40 |
実践報告(1):新聞を活用した情報教育の実践事例
高瀬敏樹(北海道札幌旭丘高等学校教諭)
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11:40-12:10 |
実践報告(2):情報倫理観の育成に主眼をおいた授業の実践
鶴間伸一(北海道札幌篠路高等学校教諭)
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12:10-12:30 |
意見交換~実践報告を受けて~
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12:30-13:30 |
昼休憩(60分)
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13:30-15:30 |
ワークショップ
情報科教員の持っていたい好奇心と,それを満たすノウハウの共有
コーディネータ
黒田 卓(富山大学准教授)
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15:30-15:40 |
休憩(10分) |
15:40-16:00 |
フリーディスカッション
※講師,実践報告者,参加者を交えた情報交換とディスカッション
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申込・問合せ先
○情報コミュニケーション教育研究会事務局
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-12-1 記録映画社ビル4階